六甲全山縦走56km

今日は早く帰れたのですが雨のため練習はなし。

昔の思い出話をひとつ。まだ世の中にマウンテンバイクなんて無かった頃です。サイスポにヨーロッパのシクロクロスレースの記事が載ったりして、少年時代からわざと悪路を自転車で走ったり、階段を登ったり下りたりを26インチのセミドロップ5段変速のサイクリング車でやっていた私は自転車競技をやりつつもなんと面白そうな世界だと興味を抱いており、時々真似事のようなことをやって、顔を泥だらけにして一人悦に入っていました。

そんな折、神戸では六甲山を全山縦走するという事が話題になって、確か神戸市が積極的にバックアップなどしておりました。学校の山岳部がこの縦走大会をやることを知って、卒業記念にそれなら自転車でということで参加しました。

因みに六甲山全山縦走とは塩谷を出発し、途中須磨アルプスと言われる鎖場も含まれるハイキングコースとしては結構タフなコースで宝塚までの総延長56km、総標高差3000mで、当時健脚でも12時間と言われておりました。ロードレーサーシクロクロス用イボイボチューブラーを履かせて、前三角の内側に担ぎに備えてタオルを巻いたりして・・・追い越したりすれ違ったりする人から絶対無理やめとけと言われながらも頑張って完走。

結局私のタイムは9時間10分程度。当然1位でしたが参考記録扱い・・・前年に自転車を担いで完走した人は新聞ネタになったようでその記録(確か10時間台)を大幅に短縮したのですが新聞社は来ず・・・

多分、生まれるのが10年遅かったら絶対にマウンテンバイクの虜になっていた気がします。今のようなバイクがあれば当時どんなに面白かったかと思います。