おウマさんのFIT

今日は休日でしたがBIKE FITの予約があり営業。

いつもロングライドではグイグイ引っ張ってくれる頼もしいお馬さんがやってきてくれました。

まずペダリング診断

よく乗りこんでいるライダーに多く見られる特徴が出ています。そしてレーザービーム照射による膝軌道チェックでも・・・膝を内に入れるような古典的と言ってよい(私もそうでした)特徴が出ています。さらに上半身は明らかにヨーロピアンスタイル。この姿勢でガシガシ踏めば膝や腰に負担が大きいだろうと想像できるポジションでした。

さっそく足裏診断をはじめ、すべての工程を進めて行きました。

シューズのサイズは適正でしたが、左右で踵−拇指球の長さが大きく違いがあること、膝が内側へ入るように踵開きにセットされている事などを念頭に置き最適になるようにクリート位置を大幅に修正しました。そして、左右の脚長差、踵の下がり具合、FFMDによる内反角度の測定結果などを踏まえて、シム追加、クリートウェッジ挿入を施し、結果として非常に良いポジションになりました。

次にサドルの前後位置、高さ、ハンドル位置などをBIKEFIT流に調整しスピンスキャンに表示されるグラフの改善につながるよう試行錯誤しました。


ところが・・・・いろんな事を何度試しても一向に改善しない状況に、疲れと共にお馬さんの表情はどんどん落ち込んでいくのが見え、ついにはあきらめともとれる弱気発言まで。

この辺で終了しましょうかと・・・ここで頭をよぎったことが、「またもやクランクの長さ?」ということでした。そしてその事を説明し、当店のバイクでお馬さんのポジションを再現し、クランク長を変えて測定するという作業を実施したところ・・・・

見事に改善されてしまったのでした。(172.5mm⇒170mm)


最初の画像と比べるとわかりますが、トルクのムラ(円グラフがひょうたん)は依然あるものの、傾きが無くなっている(平均トルク発生角度がほぼ理想値)最大トルク発揮点も100度以下になりました。

お馬さんに笑顔が戻り、ほっとしたところで4時間以上にわたるフィッティング作業を終了しました。