BIKE FIT

今日はBIKE FITのお客様。

いつも、フィッティング行程の画像を撮ろうと考えながら、いつも忘れてしまう。

やはり実作業を一人でやりながらは難しいので、いずれ誰かの協力を得、撮影前提でやってみるしかないと思います。

さて、今日のお客様の場合は・・・・

まずペダリング診断のご希望。

レーザーで膝の軌道を見るためのマーキングと、脚の伸長角度を測定するための、膝の屈曲ポイントのマーキングを実施。

自転車をセットしてコンピュートレーナのコース設定を3km平地にしてペダリングをしてもらう。

事前のアンケートで、サッカー、フットサルをずっとやっていて、右ひざ半月板の手術をしているとの事でした。

効き足を徹底的に使うような事を成長期にやっている人は足の大きさや脚の長さに左右差が大きく出ている場合が多いので結構クセのある漕ぎ方の場合が多いのですが、今回のお客様は左右のバランスが非常に良い状態でした。ただ、サドルがやや低く、バネ感の強い漕ぎ方でしたので、効率が50%台。改善するためには、靴、クリート位置、サドルの高さ、後退量について調整した方が良い旨、ご説明しクリートフィットを受けるられる事になりました。


さっそく足裏診断から。

へん平足ではありませんが、足の外側のアーチがやや崩れ、この部分が大きく膨れてボリュームがあるタイプで、靴のサイズ選びに苦労をするタイプ(私と同じ)でしたので、もしかして大きめの靴を履いているかなと心配しましたところ・・・

見事に最近買ったというシューズ(SIDI)は足の実測(左26.0、右25.8)に対し2サイズ大きい43!

この方にもし当店でシューズを進めるとしたら、例えばSHIMANOなら41か41.5のワイドを薦めます。

とりあえず、拇指球の位置を割り出し、一番前にクリートをセットすることで、何とか基準値(ペダルの軸が、拇指球と小指球の間を通過する)に収まりそうなのでこれでセット。


次に足の内反角を測定。

左右共に5度。ペダリング診断時に膝が内側に入ることなくまっすぐに下りていたので、矯正の必要無しと判断。


次に自転車の各部(BB中心ーサドル上端、サドル後退量、サドル前端−ハンドル中心、前ハブ中心ーハンドル中心などを順次測定。


自転車に乗って頂き、再びコンピュートレーナでコースを走りながら膝の軌道の再チェックなども交えながら走ってもらいます。


漕ぎ方(力の入れ方)を少しアドバイスしながらスピンスキャンの数値データについて説明。

ここからは、サドルの高さ、後退量、前後の角度など変えて行きながら測定を繰り返しました。サドルを3cm近く上げても、依然、上死点でのブレーキが見え、なかなかピーナッツ状態から抜けられない。

ここで、クランクの長さのチェックを忘れていた事に気づき、チェックすると172.5mm アッチャー><;


急きょ、自転車を当店の可変クランク付きのものに変更し、クランクの長さが影響している事を実際に、172.5mm、170mm、165mmとクランクの長さを変えてみて、スピンスキャンのデータおよび、実感がどう変わるのかを試して頂きました。

このお客様は身長が170cmなので、どうかんがえても172.5mmは無理があります。出来れば167.5mmか165mmに変えた方がペダリングの効率は間違いなく上がります。

靴も、クランクも買い換えるとなると大変な出費なので、今後の検討課題としてアドバイス致しました。

最後に、再度ご自分の自転車をセットして、登り下りを含む5km程度のコースをトライアルしてもらい、データを取得して終了。

いきなりサドルを3cmも上げているので、違和感がありますが、このポジションで、今日得た力の入れ方を意識しながら1か月程度経ってから、もう一度ご来店していただく事になりました。この時はメタルマン(仮想敵として画面に現れるペーサー)に今日のデータを入れて、競争して頂く予定です。


↑やっぱり要所に絵がないと・・・読んでいる人には解りづらいと思いますね。申し訳ありません。