BMC GF02 disk

今日は週末にテストライドしたBMCの2013注目のモデル、GF02 105 disk について、極めて主観的なレポートです。

まずBMCのグランフォンドシリーズは、レースで培った剛性の高いフレーム作りに衝撃と振動の吸収という相反するような条件を融合させることで「史上もっとも剛性が高い、乗り心地が快適な自転車」として開発され、既に今年のパリ〜ルーベにおいて、フルカーボンのGF01がプロ実戦デビューしました。

このGF01のパフォーマンスを受け継ぐ廉価モデルとしてアルミフレームのGF02がありますが、その中に今回ご紹介のディスクブレーキ仕様がラインナップされています。

メーカー仕様を見る限り、シクロクロス車のイメージがあり、メーカーの言う「毎日の通勤、トレーニング、ロードレース、シクロクロスまでを1台で対応できる万能マシン」がどこまで本当なの?かを実際に走って確かめてみました。


先週木曜日に入荷したバイクをさっそく組み立ててみた印象としては・・・
太いタイヤが目立ち、ペダル無しで9.5kgもあるので、これでロードレースはないな・・・が正直な印象。サドルやハンドル周りなど、完成車なのでしょうがないのですが、質感も含めて、良くも悪くも価格相応(定価220,500-)レベル。


そこで、まずはポジションを設定するついでに、サドルやハンドル、ステムを交換し、さらにタイヤはでGF01標準装着されているContinentalのGranpriix 4 seasonの28Cに履き替えました。

この仕様で、房総ツーリング4 紅葉ライドに参加して来ました。

コースは上総湊海浜公園駐車場を出発して序盤ですぐに山間の集落を抜けて標高170mまで一気に駆け上がり、頂上からは前日の雨で濡れた落ち葉路面の狭い林道の急坂を下るというもの。その後紅葉ラインなど小さなアップダウンを繰り返しながら峰岡林道を含めた山岳コースを走り、最後は鹿野山の頂上まで上がって海まで下るという全長110km 獲得標高差2000mとう本格的コース。


まず登りについて、当然ながらいつも乗っているカーボン製のロードバイク(BOMA RAPIDR)とは重量が2kg以上違うし、前輪周りの重量増(ディスクローターを含めて)から、当然のことながら軽快な感じは全くありませんが、立ち漕ぎをしてもフレームの無用な撓りは全くなく、与えたパワーをしっかりと駆動力として伝えてくれる感じです。

若干ハンドル操作で重みを感じてしまうのは、ディスクブレーキ回りの重量増というよりヘッドアングルが、私のサイズ48では70.5°と寝た設定のためと思われます。

次に下り坂ですが、もう・・・なんというか一辺にこの自転車が気に入ってしまう感触。荒れた舗装路のガタガタを本当にしなやかに振動吸収してくれます。ハンドルに伝わってくる感触が普段履いている23Cのタイヤとは全く違います。この辺り、フレームなのかタイヤなのかは定かではありませんが、少なくとも今回の組合せは◎と言えます。

さらにブレーキですが、当初はディスクブレーキはもっとガツンと効くかと想像していましたが、実に柔らかなフィーリングで効いてくれると同時にコントロールがとてもやり易い!!特にブレーキを抜く方向のコントロールが素晴らしいです。普段のロードバイクのキャリパーの場合、低速で15%の急坂のような場面でしっかり制動しながら下る際、少しブレーキを離すと一気にスピードが出そうになりそこで握り返すと後輪がスリップ、というような場面があり非常に神経を使うのですが、今回のディスクブレーキに関しては握りを少し弱めてやってもいきなりスピードが出るような事がないため、落ち葉や枝の散乱した濡れた路面でも非常にコントロールしやすく疲れなかったです。


今回乗ってみて、軽量(7kg以下)のフルカーボンロードバイクと並べれば、これでレースに!とはなかなか言えませんが、ロングライドやツーリングで少しは荷物も持って走るという方には良いバイクだと思います。また既にフルカーボンの軽量ロードレーサーにお乗りの方が、通勤やツーリングの楽しみとしてのセカンドバイクとして持つのにもお奨めの1台ではないかと思います。


とにかく
ディスクブレーキは期待していた以上に素晴らしい!!

2013年モデルでは各社から同じような(ディスクブレーキ付きロード)バイクが出てきています。人気が出れば、こういったバイク用のパーツもたくさんリリースされ、もう少し軽量なホイールが登場すれば(今回のGF02diskの車輪は前後で2kg以上)かんたんに1㎏は軽量化できますので、今後が楽しみです。